第17話 砂漠に佇む青い宝石

10月2日(金)
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朝食はハンバーグのようなものとゆで卵、チャイ、ナン、ぶどうとりんご。ウズベキスタンに来てから、肉といえば大ぶりにカットしてあることが多かったような気がする。疲れた胃と体には挽肉にしてあるのがなんか嬉しい。ナンにはさんで食べるととても美味しい。昨夜は石川君たちは随分遅くまでイスラムの先生の家で話しこんで盛り上がったそうだ。家まで連れて行ってもらったタクシーの運転手さんとまで意気投合し、今日のサマルカンド観光もその運転手さんにお願いしてあるのだということだ。朝食を終えるとさっそく出かける。
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中庭から玄関にでるドア。

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こちらがムボーラさん(69)。5歳の頃から料理をしているという。働き者だからか「サマルカンドのおしん」と言われているんだとか。ムボーラさんの着ている服はウズベキスタンの伝統的な織物、意外にも派手な色づかいの織物だ。この布を小さく切ったものがテーブルでナプキンとして使われたりもしていた。

タクシーでサマルカンドの有名なモスクをあちこちとまわる。わたしはもう連れていかれるだけ、という感じで、モスクの名前や由来など聞いたのだがわからなくなってしまった。入り口で入場料を払うのだが、カメラやビデオを持っているのを見ると、撮影するならさらにお金を払ってくださいといわれるところが多く、カメラは3000スム、ビデオは5000スム、とか言われると一瞬撮影はやめとこうかと思ったりしたのだが、よく考えれば200円や300円くらいのことなのだ。でもなんかせっかく払ったんだから撮りまくるぞ!とつい思ってしまい、やたらとここでは写真を撮ってしまった。

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ウズベキスタンのモスクは、四角い輪郭の中にドーム型のラインが収まっている形が特徴的だ。真っ青な空に真四角の建物がそびえたっている威圧感は独特のものがある。

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ドーム型の部分は内側がハチの巣みたいな凹凸のある凝った作りをしていて、見上げてびっくりした。
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真下から撮ってみた。

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トルコのモスクとはまた違ったタイルの作り。間近で見ると本当にすごい迫力。いったいどうやって作ったのか。どれだけ小さな部品がいくつ集まってこの建物ができているのか!

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このモスクの内部は驚くくらい金がふんだんに使われていた!ウズベキスタンは金などの鉱物資源が豊富だからなのか。このモスクはお墓でもあるからなのだろうが。

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アラビア文字が金色に浮かびあがっている。

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これらのモスクは1400から1600年代に建てられたものだという。精密さ、緻密さに言葉を失う。

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外に出るとわたし好みの石の壁が。なんとなくホッとする。

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見上げると真っ青な空に真っ青なタイルが光っている。

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モスクといってもマドラサといって学校になっているところもある。わたしがよく理解していないので、写真がきちんと区別できていないのだが、中が寄宿舎になっているイスラム高等学院。タシケントにもあった。

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中はシンプルな白い壁と木彫りのドア。ドーム型のモチーフがかわいい。
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金ぴかのお墓より使い込んだ木彫りの扉の方が私は好みだ。
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こんなタイルも。

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建物もやはり、ただ保存されているだけのものより、保存されながら使われているもののほうがなんというか良さがある。

今日は金曜日。金曜礼拝の時間に間に合うように、大急ぎでお目当てのモスクに向かう。わたしと藍子は中庭で待っていたが、モスクの中に入っていく人も中庭にいる人も、すごくたくさんの人が集まっていた。
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礼拝のあとイマームと記念撮影。

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ここの回廊の柱と天井がなんというか中国っぽい感じで面白かった。ウズベキスタンは地図で見ても中国の西の方と意外と近いのだ。そういうことを地図をみながら想像するとわくわくしてくる。

サマルカンドのモスクをあちこちまわって再びムボーラさんのところに戻るともう3時を過ぎていた。遅いお昼をいただく。
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お肉とじゃがいもの炒め煮の蒸しかぼちゃ添え、きゅうりと野菜のサラダ、野菜スープ、きのうのと同じサモサ3種、野菜がたっぷりで美味しかったが量が多すぎて食べきれない。テーブルに乗っていたケーキにも手を出してみたが、これはいまいちだった。

ここでハビブさんとお別れして、いよいよブハラに向かう。今夜はアリシェルさんの実家に伺うのだ。サマルカンドからならブハラ行きのバスもありますよ、とアリシェルさんは言うのだが、私たちは初めに乗ったバスが結構しんどかったので、タクシーがいいと言い張った。バスよりはもちろん高いが日本円で考えれば快適で早く着く方が絶対いい。アリシェルさんがお母さんにお土産を買っていくから、と途中寄り道しながらタクシーでブハラに向かう。
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ナンの屋台。
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スイカ、メロン、かぼちゃの屋台。ディスプレイに凝るのがウズベキ流なのだ。

タクシーは日が沈みかけた空の下を西へ西へと走る。窓の外はすごい夕焼け。何もない地平線に赤い雲が何層にも重なっている。車を降りてこの空の下に立ちたかった。西に向かっているからか心なしか長い夕焼けだった。

8時近くになってもう真っ暗になってからようやくアリシェルさんのお母さんの家に着く。家族はもちろん親戚や隣の家の人まで、総出で迎えてくれる。アリシェルさんのお母さんは、これまたボリューム感のある、元気でパワフルな女性だった。なんともにぎやかな食卓!
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部屋に入るとすっかり用意が整ったテーブルの上にはフルーツを盛った皿、ナッツ、キャンディ、ケーキ、チョコレートなどが所狭しと並べてある。そして席に着くとナムルみたいなサラダが2種類出てきた。ひとつは人参、ナス、トマト、ピーマンなどでにんにくが効いていて美味しい。もうひとつはピーマンやキュウリなど緑色の野菜だけでコリアンダーが効いていた。それからポトフみたいなスープ。これはショルバと言って、澄んだスープによく煮込まれた肉と大ぶりのじゃがいも、にんじんが入っている。味付けもシンプルで、ポトフみたいだ。これにコリアンダーをかけていただく。
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ムボーラさんのところでもいただいたマントゥが出てきた。肉からスープがじゅわっと出てきて美味しい。ヨーグルトをたっぷりかけていただく。ナンもお母さんの手作り。そしてチャイのおかわりもどんどんすすめられる。かなり疲れていたところでハイテンションにもてなされて、期待に応えられなかったかもしれないなと思いつつ、今夜は休ませてもらう。アリシェルさんのお兄さんのお嫁さんがクルパチャを敷いてくれる。

ところでタシケントを出てからというもの、トイレはずっとためこみ式(?)だった。地面に掘った穴の上に小屋が建っていて、個室の中の床に穴が切ってあるのだ。いっぱいになったらどうするのかまでは確認できなかった。
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これはジザックのレストランで記念に撮ってみた写真。しかしずっとこんな調子だ。アリシェルさんの家もやはり同様の小屋が母屋から離れたところに建っていた。隣は牛小屋で、茶色の若い雌牛がいる。こちらにおしりを向けてつないであるので、トイレに行こうと近づいていくといつも振り向いて「んもっ」と鳴く。かわいかった。
posted by おかこ at 2010年08月29日 | ウズベキスタン