第13話 20年前はソ連だった街

9月28日(月)
 疲れているくせに夜更かしをし、だらだらと飲み食いし、そんなんでは調子いいはずないのだが、胃は重いし頭も重いし、体も動かない。10時すぎに石川君がソーセージのボイルと目玉焼き、にんにくカレースープとフルーツの朝ごはんを作ってくれたのだが、なんかもう食べれるものをつまむ、という自堕落さ。昼過ぎまでそんな感じで過ごす。しかし、テレビは面白かった。たぶんロシアの番組なんだろうが、チャンネル数も多くて子供向けの番組もさがすとどこかでやってるかんじで、すごく面白い。特に、コマ撮りの実写アニメ!模型のセットの中をお人形が音楽に合わせてちょこちょこ動くやつ。言葉は分からないけど、こぐまの坊やがひつじのおばあさんのとこに出かけていくとかそんな感じなんで見てるだけで楽しい。当然藍子も釘づけだ! セットのディティールも結構凝ってるし、何よりお人形の顔がかわいい。しかも、ぼんやり見てたらなんか聞いたことのある音楽???はっと気付くとそのメロディーはサザエさんの挿入曲なのだった!こんなとこでパクられてる〜と笑ったのでした。他にも料理番組とかビックリ投稿映像とか動物ものとか。ついつい結構見てしまう。

 2時半くらいにアリシェルさんが来て、さらに夕方近くなってアクバルさんが来て、それでやっと出かける。ウズベキ空港に着いた時に旅行かばんが壊れてしまったので、買っておきたいのだ。
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お洒落なおばあさんとすれちがう。

さて、買い物はホームセンターみたいなとこで。広い建物にかばん屋さん、服屋さん、食器屋さん、みたいな感じでいろいろ入っている。かばんを買ってからあちこちぶらぶらしていると、アンティークショップみたいなのがあって、かわいいフォークを見つけてしまう。値段を聞くと1本20000スム、と言われてムリムリ!と思うがよく考えれば1800円。フルーツ用の小さなフォークだからちょっと高いが買えないこともない。しかしアンティークだからと言って負けてくれる気配もない。でもドルで払うと言ったらその方がいいらしく、金額が飛び交ううちにもういったいいくらなんだかさっぱりわからなくなってしまったら、結局4本で40ドルと言われて、え?40ドルでいいの?とすんなり買ってしまった。つまり4本で3600円だった。しかし店をでるとものすごく汗をかいていた。

 ぶらぶら歩いてまたモスクに行く。今日も石川君とアリシェルさんが中に入り、アクバルさんとわたしと藍子は外で待つ。ふと見るとモスクの向いにキオスクみたいな小さなお店があり、外にはテーブル席もある。何か飲もうとそこへ行って待つことに。中に売り子が一人いるだけの小さな店、聞いてみるとやっぱりあったかいお茶はない。コーラとファンタオレンジとチョコレートを買って、座って飲む。気のきいたカフェのないところが残念なところだが、日本だって街中じゃなけりゃ気のきいたカフェなんてないよな、とも思う。トルコはヨーロッパ的なんだな。そのうち石川君とアリシェルさんも合流。
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ロシア語はアルファベットの使い方がちょっと違うので、ハンバーガーやホットドッグがこうなる。

暗くなってきたのでまたまた夕食をどうするかということになり、近くのレストランに入ってみることになった。やたらとでかい建物のそのレストランはソ連時代に建てられたものらしい。タシケントにはやたらとでかくて古い建物がたくさんあって、機能はしているもののやたら古めかしい空気を醸し出している。入ってみると中庭があって、建物の入り口近くにある厨房がちらりと見えた時にちょっとやばいかな、と思ったのだが客席についてしまった。というのは、おそろしく活気のないレストランなのだ。もしくは閉店まぢかだったのか。「営業してますか?」と聞けばよかったのか。入るときにはほかにも客はいたような気がしたのだが、気づくとほかに誰もいない。でもまあ座っちゃったしちゃんとした店のようだし、とメニューをみながらアリシェルさんに説明してもらい、あれこれ選んで店の人を呼ぶと、あれもこれも売り切れだという。何があるのかと聞くと結局ラグマンという肉入りうどんしかないらしい。それも頼もうと思っていたので、まあいいか、とそれを5つ頼む。
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このラグマンという料理はウズベキの伝統的な料理ということだが、似たようなものは中国の西方辺りから中央アジアにかけてあるらしい。羊肉とピーマン、玉ねぎ、トマトを炒めてうどんと一緒にスープにからめた料理だ。うどんは結構しっかりしていて、少しくどいもののなかなか美味しい。日本人にとってはなじみのあるようなないような、変わった料理に思えるのだが、スタンダードな味付けなんだそうだ。これをトマトときゅうりのサラダとナンと一緒に食べる。そして番茶のようなチャイを飲む。
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レストランの内部はこんな感じ。店を出たのは7時半くらいだったが、帰ると即座に閉店していた。やっぱり終わりがけだったのだ。

 そこからはぶらぶら歩いて帰る。すると公園の中に遊園地があり、やたらとにぎわっている。さっきのレストランと随分対照的だ。
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遊園地といっても入場料もなく、公園を歩いているといきなり入り込んでしまう。みんな散歩のついでみたいに遊んでいる。電飾キラキラ、ジェットコースターやメリーゴーランド、ゲーム機にUFOキャッチャー、ジュースの屋台などなど・・・。藍子の目はキラキラしだすし、こりゃちょっと遊んでいくか、ということに当然なる。
まず乗った車の遊具がすごかった。石川君は小さい頃乗ったことがあるというのだが、とにかくゴーカートみたいなのにのって、一定のスペースの中をみんながいっせいにめちゃくちゃに走り回る。そしてドーン!ドーン!と車をぶつけあう!3分間、大人も大笑いしながら知らない人どうし車をぶつけあう遊び!面白かった〜。雰囲気的に20年くらい前の遊園地って感じだった。ひとつとても乗る気になれなかったが、2人乗りのもんのすごいブランコに乗っている人がいた。遠心力を利用してすごい振り回されている。絶叫マシーンというかゴーモンというか人体実験というか・・・。わたしたちはほんわか系なので、水の上を走る車とかもぐらたたきとかUFOキャッチャーとかで楽しんだ。
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中国製もぐらたたき。景品も中国製だった。

アパートに戻ってまた紅茶をいれてケーキを食べる。あのでかいケーキをやっと食べ終わった。今日はずいぶんゆっくりしたので胃も体も休まった。明日からはいよいよ本命の小旅行にでかける。イスロムさんのおじさんがいるファーリッシュという田舎、有名な遺跡都市のサマルカンド、ブハラ、ブハラではアリシェルさんの実家も訪ねる予定。またまた盛りだくさんになりそうだ!着替えと非常食(ぱりんこ)とやわらかいトイレットペーパーをリュックに詰めて、今日は早く寝る。
posted by おかこ at 2010年07月09日 | ウズベキスタン