第11話 ウズベキスタンに着きました。

 日記に入る前に、少し説明をしておきます。今回の旅は、石川君のトルコ人の友人とイスロムさんというウズベキ人の友人に本当にお世話になった旅でした。ウズベキスタンに行くことになったのも、イスロムさんに「ぜひ行ってきてください!僕の家族や友人に会ってきてください!」と言われてどんどん話が進み・・・という感じだったのです。でも言葉もわからないし、子連れでほんとに大丈夫?という私の心配をなくすために、滞在中はずっとガイドを頼むことにしました。そのガイドというのも、イスロムさんの友人で、以前日本に滞在したことのある日本語ぺらぺらのウズベキ人。そしてタシケントではイスロムさんの親せきの人が持っている(でも使っていない)アパートの部屋を借りたり、ちょっと田舎の方で暮らしているおじさんを訪ねたり、という普通ではちょっとない経験をさせていただけたのもみんなイスロムさんのおかげなのです。

9月26日(土)
 時差があるので、0:25にトルコを発って、4時間半のフライトで朝6:40にウズベキスタンのタシケントに着いた。外は薄明るい小雨。行きののりつぎの時、古めかしい妙な待合ターミナルがあったのだが、そことは違い普通の空港ターミナル風の建物がちゃんとあった。(あの妙な建物のことはウズベキの人も知らないと言っていた。)手続きを終えればガイドをしてくれるアリシェルさんが待っていてくれる手はずになっている。飛行機がもうすぐ着くという時、薄っぺらな紙が配られて、そこに持ち物(主にお金や貴重品)をすべて書かなければいけないことになっている。手元に来たのがロシア語バージョンで慌てたが、降りたら英語バージョンもちゃんとあった。円、ドル、トルコリラ、所持金を細かく記入しなければいけない。そして荷物チェックの行列に並ぶとこれがちーっとも前に進まない。何なんだとイライラ待つこと2時間!結局飛行機が着いて3時間後の9時半頃にようやく出口に出られた。なんでそんなに時間がかかるのかというと、やたらとカバンを開けられている人がいる。そしてロシア人風の職員の人はいちいち手際が悪い。役人仕事的とでもいうのか、この雰囲気はちょっと未体験だ。しかし無事カバンを開けられることもなく外に出て、アリシェルさんにはすぐ会えたが、2時間以上も待たせてしまった。

 まずはタクシーでイスロムさんの親せきのアパートへ向かう。古くてでかい車がいっぱい走っている。ちょっとタイムスリップしたような感覚にもなる。街はやたらとでかい建物も多く、ロシア語の看板やロシア的な装飾がついていて、ウズベキスタンは旧ソ連だったのだということを改めて認識した。すごくヨーロッパ的だったトルコとのギャップが大きい。
 アパートに着くと、これまたでかい部屋!しかも部屋がたくさんある。なにも置いてない部屋が2つ、10人掛けくらいのでかいダイニングセットの置いてある部屋が1つ、でかいダブルベッドの部屋が1つ、キッチンのついたリビング的な部屋がひとつ、水洗の洋式トイレと、でかいバスタブのあるお風呂がある。そして真ん中の廊下はみんなでボール遊びができるくらい広い。そして妙な装飾がやたらとあって、なんとなく古めかしい。どこに来ちゃったんだろう?という感じでなかなかなじめない。
 
 眠くて疲れていたが、荷物を置くとすぐ、滞在の登録に行かなければ、ということでアリシェルさんにつれられて役所(警察だった)に行く。ホテルに泊まらないということで、何か別の書類をださなければならないのだそうだ。地下鉄に乗ると、建物の壁は石(大理石?)がふんだんに使われていて、なんとも大ぶりで古くてぜいたくだ。昔のデパートの玄関口とか階段とかみたいな雰囲気。地下鉄を降りると道端で何かお菓子を売っている人がいる。のぞくと「粟おこし」みたいなバー状のお菓子が何種類も並んでいる。よく見ると色んなナッツをあめで固めたものだ。白ゴマ、黒ゴマ、ピーナッツ、皮つきピーナッツ、ひまわりの種、カシューナッツ・・・さっそく1まいずつ買って歩き食べ。すごくおいしい! そして警察ではアリシェルさんがあちこちの窓口をまわって書類をかいてくれている。しかしやたらと時間がかかる。共産圏の名残りというのだろうか。なんとなく落ち着かない。やっと終わったかと思ったら、火曜日にまたこの書類をとりに来なければいけないと言われてがっくり。この件で少し予定が狂ってしまった。

 気を取り直して、アリシェルさんのお兄さんにブハラ料理の店に連れていってもらう。チキンスープのうどん、ケバブ、パン、サラダはトマト、きゅうり、フェンネル、コリアンダー、ネギ、をヨーグルトにつけて食べる。ヨーグルトは濃くて酸味が強くてチーズみたい。
ケバブ(焼き肉)には必ず玉ねぎのスライスがついてきて、パンにはさんで食べる。藍子はうどん(難しい名前がついていたが)が気に入った。チキンのスープも美味しくて、うどんはコシがなく薄くて平らでちぎれやすい感じ。「どんべえ」みたいな。しかしうまい。食事のあとはとりあえずアパートに戻って寝る。

夕方までぐっすり眠り、まずは両替。ウズベキスタンの通貨はスムといい、1000スムで62円。しかも紙幣の一番大きい単位が1000スムなのだ。両替したら、ものすごい札束の山になってしまった。当然財布には入らず、支払いのたびにやたらとお札を数えなければならず、不便なお金だった。そして夕方の街に散歩にでかける。アリシェルさんと、イスロムさんのいとこのアクバルさんも一緒だ。アクバルさんは日本語はもちろん英語もほとんど話せないので、無口な印象だったが、実際無口なタイプだったかもしれない。しかし、ものすごく気のきくいい男だった。アパートを出るとすぐ近くの通りで屋台が並んでいて、野菜、フルーツ、シャシリク(焼き肉のこと)、キムチ(韓国人がやっている)、パン(こちらではナンと呼ぶ。丸くて平たくて直径が30センチくらいの大きなパン)、お菓子なんかもある。しかし、もうおしまいの時間なので、買い物はせずスーパーマーケットへ。やたらと高額だったのがやわらかいトイレットペーパー8000スム、インスタントコーヒー6000スム。やわらかいトイレットペーパーにこだわった訳は、昼間に連れて行ってもらったレストランでトイレを借りたら、びっくりするようなペーパーだったのだ。一応ロールになっているのが笑えるくらい、ボール紙みたいなペーパーだったのだ。それでスーパーで一番高いロールを買ったのだが、結局あのボール紙ペーパーにはその後一度もお目にかからなかった。
 スーパーでは紅茶とかお米とかソーセージとか缶詰とかあれやこれやと楽しくお買いものをして、アリシェルさんとアクバルさんと私たち家族で軽く何か食べようかとハンバーガー屋のようなとこに入る。店内は装飾もなく質素な感じ。ウズベキスタン名物のサモサというのは、インドのサモサとは違って、小麦の皮で玉ねぎと肉を包んで正しくはタンドールで焼いたもの。サモサがメニューにのっていたので、それとチーズバーガーを控えめに頼んでみる。サモサは本場ものとはちょっと違うもののようだった。まあ食べれたが、チーズバーガーはいただけなかった。かなり我慢して食べた。ほんとは残したいくらいだったが、アリシェルさんに「食べ物を残すのはよくない」と言い張られたので頑張った。頼み過ぎなくてよかった。

 明日は日曜なので、バザールとその近くでやっているサーカスを見に連れて行ってもらうという話をして、今日は早々とアパートに戻る。大きなバスタブにたっぷりお湯をはってつかる。トルコではシャワーばっかりだったので、本当にひさびさだ。スーパーで買ったお茶はなかなか美味しかった。でかいベッドでぐっすりと眠る。今日の写真が一枚もなかったのは、私も疲れていたからです。すみません。
posted by おかこ at 2010年05月28日 | ウズベキスタン