第9話 カッパドキアの絶景カフェでチャイを飲む

9月24日(木)
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朝ごはんは、タヒニ(ごま)のパイ、フライドポテト、トマト、キュウリ、ゆで卵、スパイシーなサラミ、チーズ各種・・・。タヒニのパイとは、小麦の生地にごまの油かペーストを塗ってパイ状にしてフライパンで焼いたもの。もちろんギュルテンさんの手作り。香ばしくてすごくおいしい。中にチーズをはさんでいただく。フライドポテトは子供用にとたっぷりあった。それと焼きチーズ。はんぺんみたいな形の固いチーズをフライパンで焼いたもの。固くてみっちりしておいしかった。
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ジャム各種。今日はアプリコットもある。これは煮詰めが浅くてフレッシュでよかった。チャイと一緒になすのコンポートもついつい食べてしまう。あとバナナ。タヒニのパイやごまのいっぱいついたパンなど、トルコ人がいかにごまをたくさん食べるかを、アリさんに力説されてしまった。日本人だってごまはたくさん食べますよ、と言ったのだが・・・。
 ギュルテンさんのごちそうは手が込んでいてすごく洗練されていた。アダナでの食事とはまた違う良さが。こちらのお宅でもっとゆっくりする時間があったらよかったのに・・・。

 快適なUさんのお宅とお別れして、Jさんにカッパドキアに連れて行ってもらうことになった。途中、本屋をのぞいたりパンを買ったりする。
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本屋ではこういうディスプレイを結構見かけた。
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これはだいぶ町はずれのパン屋。気になります。

 それにしても、今日はとてもとてもいい天気!!昨日は曇り空だったのに。昨日の朝カイセリに着いたときにかすんで見えなかった山が、今日はクリアに朝日を浴びている。上の方は雪をかむっているのがよく見える。山の照らされているところと影になっているところのコントラストがやけにはっきり見えるのは朝日のせいなのかな。道はまたまた薄茶色の土っぽい景色の中を走る。途中、道端でフルーツ販売をしているおじさんがいて、車を止める。ぶどう、りんご、すいかなどが並ぶ店で、ぶどうとりんごを買う。
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グレープ色のシロップが大きなボトルに入れて置いてあり、石川君が味見をさせてもらう。甘くてフルーティーなすっごく凝縮された味、とのこと。これはぶどうを土の上で踏んで潰して、そこから出た水分を煮詰めたものなんだそうな。奥深い味のものがいろいろあります。車にのってりんごをかじりながら進む。青くて小ぶりのりんご。かじると甘酸っぱい!しゃりっと硬い歯ごたえと酸味、でも甘くて味のある、すごい私好みのりんご! なかなか日本では食べれません。
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カッパドキアに向かう石川直樹

 車から外をずーっと見ていると、土の色が茶色からなんとなく白っぽくなってきたような・・・。そろそろ近づいてきたのかな?なんとなく変な形にけずれた岩があるような? 「さあそろそろ着きますよ〜」アリさんに言われると、見えてきた!すごい!なるほどこれは面白い!
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これが有名なエリンギ型の岩。

カッパドキアってどうやらすごく広い!まず車を降りたところにエリンギ型の岩があって、たくさんの観光客が記念撮影をしている。イスタンブール以来の観光地、やっぱり観光地はノリが違う。久々に日本語が耳に飛び込んでくる。そのあたりは少し高台になっていて、まわりがぐるーっとみわたせる。エリンギも面白いけど、やっぱり家になっているところが面白そう。自然が作ったやわらかな曲線に、人間が手を加えた四角い窓やなんかの形が加わって、真っ青な空と真っ白の壁の対比も美しい。どっちを向いても面白い!楽しい! きょろきょろぶらぶら歩く。土産物屋が軒を連ねていて、ここの人は観光客慣れしていて、日本人とみると「いらっしゃいませ」だのと日本語に切り替えてくる。「ハウマッチ?」と尋ねたら「1.5リラ(イッテンゴリラ)」と返されてびびる。結局土産物屋の子供が作ったというカッパドキアの置物(粘土細工?)のようなものを買う。見晴らしのいい方へ歩いて行くと、そこでも何か売っていた。
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店らしくないところがなんとも・・・。
そして、このすごい景色をバックにした断崖絶壁のようなところに椅子がならんでいる。
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テーブルもある・・・
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なんと、こんな場所でお茶が飲めるのだ!そして、わたしがわくわくするより早く、アリさん達はチャイでも飲みましょう、と席に着く。
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藍子はチャイを飲まないので、アリさんがアップルチャイをオーダーしてくれた。真っ青な広い空からの強い日差しをまともに浴びながら、あつあつのチャイがテーブルに並ぶ。トルコのお茶はこの熱いとこがいいんだな、と再確認。よくわたしが藍子の残したのを飲もうとすると、その家の主人に「それはもうぬるいから、熱いのをいれてあげるわ」と言われる。確かにわたしもぬるいお茶を飲むのは好きでない。この温度で飲みたい!という温度があるのだ。トルコのお茶のポットは温度が冷めにくいつくりになっているし、グラスが小さいのも、いちばんいい温度で飲み終わってまた熱いのをいただくことができるという工夫なのだ。なるほどこれは本当にお茶の好きな人が考えたシステムだということがよくわかった。よく「トルコに行くとお茶責めにあう」といわれるらしいが、私たちもかなりのお茶好きらしく、楽しくて仕方がない。炎天下で熱いのを飲む、というのがまた良く、アリさんにアイスティーは飲みませんか?と聞いてみると、夏には飲むこともあるけど、基本的にはトルコ人は夏でも熱いのを飲みます、と言っていた。同じチャイでもやはりちょっとした濃さの加減とかで味が変わるのだが、ここで飲んだチャイはすごく美味しかった。結局藍子はアップルティーも飲まなかったのでわたしがいただいたのだが、これもすごくいい香りで美味しかった。帰ってから石川君にトルコ滞在中で一番印象的だったチャイは?と聞いたらやっぱりここで飲んだチャイでした。

 チャイを飲むと、次のエリアに行きましょう、ということになり、車で移動。面白い景色を車でぶーんと通り過ぎてしまう。ぶらぶら歩いて見ていたいが、何日あっても見終わらないような広さ。今度の場所は中に入って見れるエリア、ということで、入場料がいる。あとで聞いたらホテルになっているところもあるそうな。
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こんな景色はいくらでもある。
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どこまでが天然でどこからが人工なのかわからない。
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なめらかな白い壁面にできる影が美しい
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藍子にとっては公園の遊具のようなものだったか?
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部屋と部屋をつなぐ通路もこんな感じ。
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中は暗くて、何もない部屋が多い。下に長い溝が掘ってあって、そこに並んで座って食事をしていた部屋だとか、まるい穴があって、上がススで黒くなっているからこれはかまどの痕だとか。説明してもらってもイメージするのが難しい。
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ところが、時々こんなすごい装飾の残った部屋がある。これは教会のあと。カッパドキアはキリスト教徒が隠れ住んでいたところらしく、こんなすごい壁画の教会を作っていたという。日常の部屋とのギャップが大きいのだが。
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こちらは日常の部屋。壁面に棚らしきものがあり、ススで黒くなっているところから明かりを置いていたのではないかと。
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結構急な階段を上って、上の方の部屋にも入れる。
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眺めがすごい!
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これも教会のあと。なんかカワイイ。
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これもかなり遊具っぽい。こどもがよじ登りそう。
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アリさんは時々立ち止まっては木の実をつまんで口に入れる。そして藍子にこれは食べれますよ、と教えてくれる。日本にもないですか?と聞かれるが、わたしにはあまりわからない。アダナでアリさんの育ってきた環境を見てきた今は、そんなアリさんのたくましさとかわいさ(?)がよくわかるようになった。

さて、このエリアを一周すると、さすがにもう堪能した気分になった。お腹もすいてきたし時間もない。車でレストランやお土産物屋のエリアに移動。
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これはケバブ屋さん。客席に心ひかれる。
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このあたりのお土産物屋さんで、石川君は「ホジャ・ナスレッディン」の本を買う。日本語バージョンを買ったが、他にもアラビア語、ロシア語、韓国語、中国語、などなど各国語揃っていた。
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小さなモスク(礼拝所)横の路地。
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じゅうたん屋さん。一枚欲しかったが・・・。
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いきなり荷馬車がかっぽかっぽと通っていった。

そしてJさんおめあてのレストランへ。カッパドキアの名物料理が食べられるという。
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奥のこのテーブルも魅力的だったが、あまりにも暑そうなので、テラス席に傘をたててもらってテーブルに着く。足元を猫がうろうろしている。
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さっきから素焼きのつぼが外にいっぱい並んでいる店がたくさんあると思ったら、つぼ焼きの料理が有名なのだそうな。それをいただく。つぼの口はアルミでしっかりふさがれてテーブルに運ばれてきて、店の人がつぼをコンコンと叩いて上半分を割って、中身を出してくれる。中は肉と野菜のトマト煮のような料理。トマト煮込みにヨーグルトをかけて、エキメキと一緒に食べる。トマトときゅうりのサラダとハーブも一緒に。飲み物はアイランというヨーグルトドリンク。しかし、このトマト煮込みにヨーグルトをかけて食べる、というのがすっかり病みつきになってしまった。ヨーグルトが美味しいということもあるんだけど。写真がぼけぼけですみません。(食べるのに夢中で)

 Jさんと別れて、アリさんと今度はバスでアンカラへ。移動が多くてしんどくなってきた。アダナを出てから毎日違う町にいる。大型の長距離バスで、結構揺れるのだが、添乗員の女の人がすごく手際よく紙コップとティーバッグまたはインスタントコーヒーを配り、お湯を注いでくれる。レモンの香水もつけてくれる。かんきつ系の香りを身につけるこの習慣は、香水嫌いの私でもとても気に入った。途中の休憩で、アリさんと石川君は礼拝。そして石川君はシャルガムを買って戻ってきた。アダナで教えてもらったピクルスみたいな味の飲み物だ。一口もらうとなんかピリ辛い。とうがらし入りだった。藍子とミントキャンディーを食べたあとだったので、合わなくて一口でやめておく。石川君はぐびぐび飲んでいる。

 もう暗くなってからアンカラに到着。大きな街だけど、暗くてよくわからない。アリさんの手配でまたまた友人宅にお邪魔する。家に着くと、なんと奥さんが日本人というご家族だった。ご主人のハジブさんは、東京で長年トルコ料理店をやっていたという人。数年前に店をたたんでトルコに戻ってきたという。久しぶりの日本人との日本語の会話。しかもレストラン業界の話ですごくもりあがってしまう。5歳の女の子もいて、藍子も楽しく遊ぶ。夕食はレンズ豆のスープ、にんじん、じゃがいも、赤ピーマンと肉団子のトマト煮込み、レモンの効いたサラダ、ごはん、エキメキ、食後にはよくうれたメロン。イスタンブールで食べたメロンもそうだったが、ぎりぎりまで熟していて、とろっとしていてすっごく甘くておいしかった。そしてチャイとおしゃべり。

 夜もふけてきて、今夜はどうなるのかと思っていると、また別のお宅に泊めていただくことに。しかもアリさんは別のお宅で、私たちを送るとアリさんは消えてしまった。こじんまりとした老夫婦の住むマンション。玄関から入るなり、夫人に私と藍子はつかまえられて奥のリビングルームに連れていかれてしまった。(イスラム家庭ではよくあることです)しかし、全く会話ができないことがわかるとさすがに夫人も困った様子。完全にジェスチャーのみで、お風呂に入って向こうの部屋でゆっくり休んでね、的なことを伝えてくれる。寝る部屋は3人一緒だとわかってホッとする。とにかくシャワーを浴びてさっさと寝ることに。またしてもベッドに変身するソファーがあってすごい。藍子はてすりつきの1人掛けのソファーを2個くっつけて、おっこちないベッドをつくってもらってうれしそうだ。盛りだくさんな一日だった。とにかく寝る。
posted by おかこ at 2010年04月24日 | トルコ